33歳男性お絵描きを始める。【年間経過記録(2021)】

 

 

はじめに

今回はタイトルの通り経過記録をつらつらと書く事がメインとなります。
前回のようにある程度まとまった内容や主題があるわけでは無いのでご注意ください。

前回の記事を書いた後に自分がやりたいことを振り返り、やっぱり絵が描けるようになりたいと思い、2021年は創作に割く時間を主に絵に使いました。
そして、この1年出来た事や出来なかった事、やってみて感じた事等を文章にまとめて1年の節目としようと思い記事にしました。
あくまでも当時感じた事を書き留めて、文字に残す事が主目的なので、文章としてまとまりが無かったり、後年考え方が変わる可能性もありますのでご了承下さい。

 

今回お絵描きを始めた理由


私は今まで過去何回も絵が上手くなりたいと思い、何か描くも継続する事に失敗しています。


描いてみる→下手だなぁ→終わり


で、続ける事が出来ていませんでした。

そんな私が今回改めて絵を描き始めたきっかけは、3Dモデリングに取り組んだ事を記事にまとめた事で、創作に対して向き合う機会となり、やはり自分は絵を描けるようになりたいと思ったからです。

また、歳を重ねるごとに加齢による体力や気力の低下を感じる事もあり、何歳でも始めるのに遅いは無いと思いますが、健康で元気なうちにやりたい事はやっておこうと考えたからでもあります。

 

2021年の目標

年始に決めた2021年の目標は絵が上手くなる、画力を上げる事でした。
正直、漠然とし過ぎています。これは良かったのか悪かったのかわからないです。

恐らく、目標を決めた時は絵に対する心理的ハードルが高く、出来る限り取り組むハードルを下げたかったのだと思います。

 

2021年の記録とメモ

2021年に行ったことを、1月から12月まで振り返って記載します。
サボったり仕事が忙しく何も出来なかった月も有ります。

 

1月~2月

1月16日
さてどうやって絵の練習や勉強をしようかと考えた時、少し前に【練習内容公開】イラストを100日練習しました という記事をTwitterで見かけて読んでいたので、練習を真似してみようと思い。『ソッカの美術解剖学ノート』を買いました。

その本をノート取りながら読み進め事にしましたが、ここで1月17日から2月末までかかりました。

ノートを取りながら本を1周するのに45日程。

先の記事の人が10日で終わらせた事に45日もかかり、この人のやり方を真似するのは自分には無理だと思い、やり方を変えようと思いました。

『ソッカの美術解剖学ノート』で勉強した事は、今イラストに生きているかと言われるとわからないですが、3Dモデリングに関しては、感覚や他の3Dモデルを参考に作っていた人体が、どのように出来ているか構造的に理解するのに役立ちました。


3月~5月

ウマ娘(アプリ)にドハマりし、全ての余暇の時間を使ってしまいました。

6月~7月上旬

6月に入り半年も過ぎた所で流石に何か絵の練習や勉強をしないと思い、半年間絵の事を特にできなかった理由を考えました。

 

そこで出た個人的な答えは

絵を描く技術を磨くよりも先に、絵を描く体力を付ける必要がある

と言う事でした。

 

インターネットの記事や各種お絵描き本等を読んでも、絵を描く事そのものに取り掛かれないのは、お絵描きに向かい合う根本的な体力が無いからだと考えました。

そこで、「クリスタを開いて何か描く事」に慣れる為に、好きなイラストレーターの絵の模写練習をしようと思いました。

模写練習にした理由は

1:お手本があるので正解と失敗がわかりやすい

2:好きなイラストレーターさんの絵を模写するので、練習結果として出力されるものが良くなりモチベーションに繋がる

主にこの2点です。

 

何かやり方の参考になる本を買おうと思い色々と調べていると、よー清水さんの『絵がふつうに上手くなる本』の第1部第1章が【グリッド模写で絵を描く楽しさを知ろう】となっており、自分がやりたい練習に合っていると思い、購入し実践しました。

※『絵がふつうに上手くなる本』に関して、個人的にはとても良い本で有りましたが、本の内容に触れるのは本題から外れるのでここでは割愛させて頂きます。

 

6/8から模写練習を1日1枚を目標に1ヵ月、仕事で手を怪我したり、多忙で時間が取れない日もありましたが、30日で22枚の模写をしました。模写練習では、好きなイラストレーターさんの絵を模写したのでここに掲載する事は出来ません。

 

模写練習をする前とした後で同じように絵を描いてみたので載せます。

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左は6/8に20分程で描きました。右は7/7に1時間程で描きました。
絵の上手さは変わってないと思いますが、1枚の絵に時間をかける力、絵に向き合う体力が付いた気がしました。

 

お絵描きの練習に対する仮定

実際に模写練習を続けてみて、自分なりに自分のお絵描きの練習に関する仮定というか推定が一つ出来たので、ここに記しておきます。

 ※あくまで個人的な体験と考えをまとめたものであり、他の意見を否定したり、私の考えを強要するものではありません。私個人の見解としてお読み下さい。

 

まず、1ヵ月間模写練習をやった目的は筋トレというか体力作りでした。
例えるなら「早く走れるようになるために、まずは自分の足で立って、歩けるようになるために基礎体力を付けましょう。」という感じです。

とりあえず絵を描くという行為に慣れる事が出来ないと、そもそも色々な参考書やお絵かき教本に書かれている上手くなる練習そのものが出来ません。

 

前回の記事で「0地点に居る自分」を認めると言った事を書きましたが、お絵描きに関してはまだまだ自分自身を過大評価していたようです。

私は自分の画力の無さを揶揄する時に「小学生ぐらいかな」なんて思っていましたが、間違いでした。

絵を描く事を走る事に例えるなら私は「つかまり立ちが出来ない赤ちゃん」でした。

 

かまり立ちが出来ない赤ちゃんに早く走る為の練習をさせる事は出来ません。

まずはつかまり立ちが出来るようになって、次に自分で立てるようになって、歩けるようになって、転んでも立ち上がって、だんだん走れるようになって。

そしてやっと、早く走ったり綺麗なフォームで走る練習が出来るようになります。

なので、「クリップスタジオを開いて、ペンタブを動かして絵を描く(動作をする)」事に慣れる為に、つかまり立ちが出来るようになる為に、まずは模写練習をする事にしました。

 

先の文で絵を描く体力を付けると言いましたが、より細かく表現すると、

「絵を描くことに対して消費する体力(以後HP)と精神力(以後MP)を減らそう。」

になると考えます。

 

ゲームではレベルを上げていくと自分のHP/MPが上がりますが、絵に関してはレベルが上がっても自分のHP/MPは変化せず、絵のレベルが上がるとは絵を描くという行為による消費HP/MPが下がる事だと私は考えました。


絵は複数の作業から成り立っていますが、練習を重ねて1つの作業に対して消費するHP/MP量が下がると、同じ作業により時間をかけたり、線・色・構成・デザイン等々別の作業に注力出来るので、結果として一つの絵に対して実行出来る作業量が増え、絵のクオリティが上がり、絵が上手くなるのだと思いました。

 

ただし、練習で絵を描く事に対して消費するHP/MPを下げると言っても、各作業において、それぞれ必要な練習が違い、一律した方法は無く。加えて、各作業工程において、現在の自身の消費量が把握できていないと適切な方法にならないのが、絵の練習の難しいところだと思います。

 

余談になりますが、お絵描き教材を探したときに、色々な本を探し、本に対する評価も色々と目にしてきました。同じ教材でも、人によって評価が違うのは、絵を描こうとする人によって消費HP/MPが全く異なり、また100→50にする為の練習と10→8にする為の練習は違うと思うので、自分の段階に合ったものでないと効果が薄かったりするからではないかと推測しました。

 

 

 

7月中旬~8月

本業の仕事が忙しく何も出来ず。

 

9月


時間が取れるようになったので何か描こうと思いました。

そして、また模写練習をするのではなく、今度は1枚イラストを仕上げてインターネットに上げようと思いました。
基礎練習をするだけではなく、最後の工程まで含めて1回やってみる事の大事さは3Dモデリングを学ぶ時に体験していたので、まずは下手でも今の自分で出来るところまでをしっかりやろうと考えました。

 

描いた絵を人に見て貰って嬉しいという気持ちを糧に次の絵を描くモチベーションにしようと思い、描いたら出来るだけ人に見て貰えるように考えました。

そしてその時丁度、Twitterでjackochallengeというタグが流行っていたので便乗する事にしました。
私のオリキャラにそのポーズをさせた絵を描こうと思い、自作の3Dモデルを使い構図の参考にしようと考えましたが、通常では取らないポーズの為、自作の3Dモデルだとウェイトで破綻が有りました。(悲しい)

ウェイトを直しても良かったのですが、キャラクターの3Dモデルを使って描いていくと、「それ絵じゃなくて3Dモデルでやれば良くない?」という思いが出てきそうだったので、3Dデッサン人形を使って描く事にしました。

検索した結果、いくつかの3Dデッサン人形ソフトを見つけましたがその中で、easyposeというスマホアプリを使う事にしました。選んだ理由としてはスマホで出来る事が大きかったです。(ソフトに関しては現状特に不満は有りませんが、割と適当に選んでしまったので、より良いのが有れば教えて欲しいです。)

 

9月11日 ラフ

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14日 線画顔

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18日 線画終わり

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22日 体塗り

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24日 投稿

 

10月

9月はイラストを投稿し、色々な人に見て貰う事が出来ましたが、画力を上げる為には継続していく事が大事だと考えました。そこで自分自身のモチベーションを上げるのと、色々な人に見て貰う事をエネルギーにする為にエッチな絵を描こうと思いました。

気兼ねなくエッチな絵を描く為に、私の好き(褐色・巨乳・筋肉・ショートカット等)を詰め込んだオリジナルキャラを考え、キャライラストを描く事にしました。

9月30日 ラフを描く

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10月4日 線画途中

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10日   塗途中

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12日   投稿

 

エッチな絵の投稿に関しては、今迄の活動と分ける為に別のTwitterアカウントを作成して、肌色が多めのイラストはそちらで投稿する事にしました。

 

 

2つ絵を描いた結果、色々と技術的にわからない事も多く、絵の勉強をしようかという気になりましたが、

「絵の事わからん!(ポジティブ)」

→「絵の参考書楽しい!(ポジティブ)」

→色々読んだ結果「わからんこと多い!(ポジティブ)」

→「わからんこと多い……(ネガティブ)」

→「ゲーム楽しい!(逃避)」

→「俺はもうダメだ…(鬱)」

→「…睡眠と日光不足では?」

→「…とりあえず描くか!」

となったのでとりあえず描く事にしました。

そして、モチベーションを高める為、ちょっとエッチな絵を描く事にしました。

 

23日 ラフ

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30日 ペン入れ

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ここで、31日がハロウィンと言う事に気付き、今描いてる絵に描き足してハロウィン仕様を作って完成させることにしました。締め切りが出来る事で筆が早くなる体験をしました。

31日 投稿

 

 

11月

モチベーションを維持してイラストを描き続ける為に、エッチな絵を描こうと思いましたが、エッチな表情が分からなくて悩み過ぎて描けなくなりました。

 


12月

 上旬 表情に苦戦する。
 中旬 風邪をひいて体調を崩す。
 下旬 年末年始で仕事が忙しく何も出来ない。

 

1月

悩みすぎても仕方がないと考え、エッチな絵は一旦置いておいて、年賀絵を描く事にしました。ただ、年末年始は仕事で忙しく7日ぐらいからやっと手が空きました。

7日 ラフ

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15日 投稿

 

21日 

絵を描き始めて1年たったのでまとめの記事でも書こうかと思いましたが、折角書いたのに見て貰えないのは悲しいのでTwitterでアンケートを取りました。

その結果、見たいという意見が多かったので書く事にしました。

 

 

結論と2021年のまとめ

絵の勉強の仕方は人それぞれ違うので、単純に人のやり方を真似するのは効率が良くない事も多いです。まずは自分が何が出来て何が出来ていないのかを把握し、一つ一つ問題を解決していくのが良いと考えました。

 

私の場合はまず絵を描くという行為に対する消費HP/MPが多すぎて、つかまり立ちが出来ない赤ちゃん状態でした。グリッド模写による模写練習をする事で、「クリスタを開いてペンタブを動かす」という行為に対する筋トレを行いました。

なんとかつかまり立ちが出来るようになったので、次は歩けるようになろう、しかし、歩くためには歩くモチベーションが必要だと考えました。モチベーションを出す為に、自分に足りないのは絵を描き始めた小学生が描いた絵を友達に見せて褒めてもらう行為、つまり人に見せて評価を貰いたい。そして、この絵がこれで完成形であると示す為、最低限カラーイラストである必要があると考えました。

ですが、いままで絵を描いていなく発信力0ですので、少しでも他人に見て貰う為に流行りのタグに乗っかりました。作業量を減らす為、ポーズはアプリに頼りました。塗りはネットの情報を参考にしたり、真似したい絵師の絵を見て真似しました。わからないところが有ってもとりあえず次に進むようにしました。

イラストが完成して見て貰う事が出来ました。次はより多く見て貰う為、また自分自身のモチベーションの為、エッチな絵を描こうと思い、エッチな絵を描くためのオリキャラを作りました。

エッチな絵を描こうと作業していましたが、完成前に丁度ハロウィンがあったので、多少描き足してハロウィン絵にしました。そこで、季節の行事絵を描く事は人に見て貰う為の手段として優秀であると知りました。

改めてエッチな絵を描く為に作業を進めましたが、表情がわからず、今後の課題となりました。そうこうしているうちに年が明けたので年賀絵を描こうと思い描きました。

1年間創作に当てる時間を主に絵に使う事で私の中でカラーイラストを描く事のハードルが下がった感覚が有ります。結果として、2021年の目標であった画力の向上は一応果たせたと思えます。


これから

問題点として見えてきた点を勉強しつつ、自分自身のモチベーションの為に好きなものを描いて、描く行為を継続したいです。描き続けながら絵の勉強をする事で、課題となっている部分の消費HP/MPを下げて、画力のレベルアップを図ります。

締め切りという観点と人に見て貰えるという点で、季節の行事絵は優秀なので、今年は季節絵を出来るだけ描ければなと思います。

人に見て貰えるという点では二次創作は優秀です。気分が乗ったら二次創作もするかもしれません。ただ、これは個人的な感情ですが、一次創作なら何しても良いという安心感が有ってそれが大きいので、もう少し絵に慣れたら二次創作もやっていきたいなと思っています。

 

 

 

30歳から始めた3Dモデリング。0からスタートして続けられた理由(わけ)

 

 

 
はじめに

2021年1月で33歳になります。

良い節目かはわからないですが、最近考えを文章に残す大切さを感じたり、自分の考えを外に晒す事に対する考え方が変わったので、文章を書こうと思いました。

創作を始めてから、分からない事を調べたり、人に聞いたりする中で、色んな人に助けられている事をより感じるようになりました。

 

その人達に直接有難うを言う事も大切ですが、「色々な人から何かを貰っていた自分が、今度は誰かに何かをあげられるようになりたい。」


そうすることが、今までお世話になった人たちへの恩返しにもなると考えました。

 

思いを繋ぐなんて言うと大げさですが、私の体験や考えを形にする事で、読んだ人に何かプラスになれば良いと思ってこの文章を書いています。

 

 

 


この記事の位置づけ

 

「新しく何かを始めて・続ける」というのはとてもエネルギーが要る事だと思います。

 

私は3Dモデリングを始めるまでは、創作というものを殆どしてこなかったオタクでした。


絵が描けるようになりたいと思い、sai(イラストソフト)を買ったりペンタブを買ったり教本を買ったりするも、結局絵を描かないから描けるようにならない奴でした。

少し描いてみて下手さに絶望して描かない、結局ゲームや漫画を消費して楽しむ、そんなオタクでした。

 

そんな私が2018年5月に3Dモデリングを始め、ペースはゆっくりですが現在まで続ける事が出来ており、2020年5月にはBoothにて3Dモデルの販売も行いました。

 

当時の私が何を考えて0から3Dモデリングを始めたのか、どうして続ける事が出来たのかを振り返り、文章にまとめる。

 

そうすることで、自分自身が「新しく何かを始める・続ける」場面で必要なエネルギーを作る参考になると考えました。

 

また、この文章が「新しく何かを始めて・続ける」誰かの助けになれば良いなと思っています。
 ※この文章はあくまで個人的な体験と考えをまとめたものであり、他の意見を否定したり、私の考えを強要するものではありません。私個人の見解としてお読み下さい。

 

 

 

3Dモデリングを始めたきっかけ


私は2018年5月15日頃にVRChatを始め、自作アバターでVRChatをしたいと考え5月24日にモデリングを始めました。

 
自作アバターでVRChatをしたいと考えた大きな要因は

  1. 容姿の制限がない世界であるなら、自分が好きな姿で遊びたい。
  2. 配布アバター等(当時はアバター販売の文化が無かった)を使う際の規約全把握が面倒で、誰にも何にも文句を言われず遊びたい。

この2点です。


当時は「安全に」「独自性があり」「自分の好みに合った」アバターを使うには

自作するのが一番であったと思います。(個人的な意見です。)


前述したように、私はそれまで創作経験が殆ど無く、イラストやモデリング等の知識もありませんでした。


何も積み上げてこなかった自分がモデリングを始められたのは何故か

 

一番大きかったのはやはりZenさん(https://twitter.com/FeelzenVr)の存在です。

 

 


Zenさんがモデリング講座動画を上げてくれていなかったら、今こうやって文章を書いていることはないでしょう。

世の中には1を2にする為のコンテンツは数多く有っても、0を1にしてくれる物は数少ないので本当に感謝しかありません。

 

次に大きかったのは窓先生(窓口基先生:https://twitter.com/R_adical)です。

 

元々、窓先生の描く漫画や絵が好きでTwitter等フォローさせて頂いていたのですが、

私がVRChatを始める少し前に窓先生がVRChatレポ漫画やモデリングの進捗をTwitterに上げられていて、自分もやってみたいという思いが強くなりました。

 

また、Zenさんの動画を知ったのも窓先生がモデリングを始めるのに便利なリンクをTwitterにまとめて呟いてくれたからでした。

 
「3Dモデリングを始めたいが何もわからない」、そんな私はZenさんの動画や窓さんが呟いてくれた便利リンクなどを頼って始めました。

 

 

 

 

アバター完成までモデリングを続けられた理由 ~「0地点に居る自分」を認める~

 

ここで一つおかしいところが有ります。

いくら当時の状況がそうだからと言って、いくら素晴らしい動画や講座により始める事が出来たからと言って、

それまで何も創作をしてこなかった30歳が、0からモデリングを始めてキャラクターモデルを完成させるまで続けるモチベーションをどうやって捻出したのか。


これがこの文章の肝だと思います。


理由について色々と振り返り考えを巡らせましたが、一番大きかったのは

 

 「大いなる勘違い」によって

  「0地点に居る自分」を認める事が出来たからです

 

 


説明をします。

 

 

前提として、

私は絵を描けるようになりたいと思っても、描かないから描けないオタクです。


つまり、新しい事をしたいと思っていても出来ていません。

 

何故描けない(出来ない)のか、一番の大きな理由は

「他人(インターネットに絵を上げている人)と比べて(今の)自分が劣っている事を許容した上で絵を描いて上手くなる努力をする」という事が出来ないからです。

これに関しては、色々と言い訳をしたいぐらいピンポイントな理由で、この文章を書いている今もキーボードを叩く手が何度も止まっています。

 

自分より上手い人が大勢いる中で、下手な自分を晒す事、

いや、「下手な自分を認める事」が出来ません。

書いていて滑稽ですが、現在進行形のまぎれもない事実です。

 

そんな臆病な私が2018年5月、憧れの存在である窓先生がモデリングを始め、

その進捗をTwitterで呟いているのを見て

 

「絵が上手い窓先生でも、3Dモデリングは0から始めている。つまり、何も出来ない自分でも今始めれば、憧れの窓先生と同じスタート地点で始める事が出来る!!」


と、何の根拠も無いのに何故か勘違いしました。

 

※実際にはこれは大きな間違いで、

    今思い返すと思い返したくないぐらい恥ずかしい勘違いです。

 

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しかし、結果としてこの勘違いは私にとってとてもプラスになるものでした。


当時は自覚しておりませんでしたが振り返って考えると、この勘違いにより自分の中で、「0地点に居る自分」を認める(肯定する)事が出来ました。


つまり

 「憧れの窓先生だって0から始めてるんだから、

            自分だって0から始めてもいいだろう。」

 

こんな考えが正直有りました。

(思い出すと顔から火が出るぐらい恥ずかしいので文章書くの辞めたいです。)

 


「0地点に居る自分」を認める事が出来たので、

1だけ成長した自分を自分自身で認める事が出来るようになり、

1の次は2、2の次は3と、少しの成長を楽しむ事が出来るようになりました。


また、既に1000や10000と積み上げた人達の結果と比べて、今の自分が劣っている事を許容出来るようになったので、3Dモデリングを始めたばかりの進捗を他人に見せる事に抵抗が無くなりました。

 

 

 

 

 

こうして、3Dモデリングをスタートさせるエネルギーを得て動くことが出来ました。

例えるならロケットを打ち上げる1段目のエンジンが動きました。

 

「0地点に居る自分」を肯定させてくれた大きな勘違い。

これを「大いなる勘違い」と呼んでいます。

 

 

 

 

アバター完成までモデリングを続けられた理由 ~その他~

 


モデリングの進捗をTwitterに上げる事で、他の人から反応を貰え、「0地点に居る自分」を認める事が出来たので、その反応に対して素直に喜べるようになりました。

この時、VRChat界隈の方々がとても優しく、進捗を上げるといいねやRT等で反応を頂けた事は非常に制作の励みになりました。

この場を借りて改めてお礼申し上げます。

 

3Dモデリングをするエネルギーは得ましたが、次に「何をもって完成とするか」と言うことが問題になりました。

 

目標は「自分の好きな容姿のアバターを作る」です。

 

ですが、今の自分の力量で理想を全て実現することは出来ません。
そして、作っている間にもVRChatでは日々面白い事が行われています。

1日でも早く自作アバターでVRChatがしたい!

 

なので、まず妥協をしました。

不完全でも完成を目指して、1日も早くアバターをVRChatにアップロードする事にしました。


「完璧を目指すよりもまず終わらせろ」
って、テル〇エ・ロ〇エに出てきそうな顔した人がろくろ回しながら言ってる画像を

ネットでよく見ましたし、多分この判断が良かったと思います。


さっそく出来る事は頑張って、無理だと思う所は妥協しました。

 

・ポリゴンで大まかな形を作る事はなんとか出来そう。キャラクターデザインは無理。

→ Zenさんが配布している3.5等身の3面図をお借りしました。自分は高身長・褐色・巨乳のキャラが好きですが、高身長は諦めて胸だけは盛りました。

 

・ボーンとウェイト、何も知らない。

→ 窓先生が紹介してくれたリンクにMixamoという自動でボーンとウェイトを付けてくれるサイトが有りました。権利的にもVRChatで使って大丈夫です。

 

・色塗り何もわからん。
→ クリスタを買ったのでレイヤーを使ったお絵描きをする環境はありました。頑張れるだけ頑張って、出来ない部分は単色塗り潰しにしました。

 

 

こうして、妥協したり頑張ったりした結果、モデリングを始めて約3週間で初めての自作アバターが出来ました。

 

 


「小さな進捗でも人に見て貰って反応を喜ぶ」・「完璧を目指すよりも不完全でいいのでまず完成させる」

 

「大いなる勘違い」により始める事が出来た3Dモデリングですが、アバターを完成させるにはこの2点が大切な事でした。

 

 

 

 

継続するモチベーションをどうやって生むか


妥協した結果、3DモデリングによりVRChatで使うアバターを作る事が出来ました。

 

しかし、目標である「自分の好きな容姿のアバターを作る」を達成するにはまだまだモデリングを続ける必要が有り、その為のエネルギーが必要です。

ロケットに関して詳しくは無いですが、イメージとしてはロケットの2段目のエンジンに火をつけより高く遠く飛ばす為のエネルギーが必要な感じです。

 

これに関しては、単純に「好き」をエネルギーとして使いました。

 

巨乳・高身長・爆乳・筋肉・豊乳・褐色・南半球(乳の下半分の事)・高身長・巨乳・褐色・爆乳...等々、好きな事を形にしたいという思いを素直に出しました。


そして、ここでも妥協を使って無理ない範囲で少しずつ前に進むことにしました。

 

 


高身長にしますが、3面図は描けないので前のアバターの素体を変形させて作り、

約2週間で2つ目のアバターが出来ました。

 

 

 


そして、ここから暫くVRChatで遊んでいてモデリングから離れました。

 

 

妥協出来る事は悪い事では無いのですが、一長一短でもあり、

自分の中で「これでいいか」と思ってしまい、新たな製作が遅くなりました。

 

 

 

 
結局、2018年6月末に2つ目のアバターを完成させた後、次にモデリングをしたのは2018年11月頃でした。

 

この時、モデリングを再開するエネルギーを生む一番の刺激となったのは、VRChatでアバター制作をされている方々にお会いする事でした。

アバター制作をされている方の「好きを形にしているエネルギー」に触れる事で、自分の「好き」に対して改めて向き合う力を頂きました。

 

 

一方、創作勢の方々と交流し、素敵なアバターを見る事で、

馬鹿な自分でも流石に気づいた事が有ります。

 

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そう、この辺りで「勘違い」をはっきりと自覚しました。

 

 ・テクスチャが描けない
 ・そもそもキャラクターデザイン、3面図が描けない                

等々の問題を解決し、

3Dモデリングをしてアバターを作る為には、2Dの力が必須…!!!


滅茶苦茶困りました。当時の自分のTwitterを見返すと悩んでいる様子が伺えます。


苦悩を語ると長くなるので乗り越えるために主にやった事を列挙します。

 

  • 最低限頑張るテクスチャを決める。一番人に見られる髪・瞳と自分が好きな下乳と腹筋のテクスチャは何とかする。
  • デッサン人形を参考に、雑でも最低限の体(特に胸部)のラインを描いて正面図と側面図を作る。
  • 服のデザインなんて出来ないので、衣装はまず素体を作ってから考える。
  • 只管インターネットで参考になりそうなイラストや写真を探す。
  • 服を着せて人に見せられるようになった段階で、未完成でもVRChatに持っていき、どんどん他人に見せて意見を貰う。


他にも細かくありますが、主には今まで創作でやってきた事の応用でした。

「自己肯定をして少しでも進む」「妥協する」「進捗の共有」「好きを力にする」

 

これらに加え新しく気を付けた事があります。

それは「真似する事を忌避しない」です。

 

この頃、自らが創作をするようになった事で、実力もないのに「オリジナル」に囚われ悩む事が増えました。

ですが、改めて自分の実力を考えた時に、真似しないと何も出来ないという事実がありました。


これに向き合い、「真似出来る事は真似する」と決めました。

 

そして、テクスチャを描くときにはインターネットで色々な塗り講座を見て、

自分が好みのものを真似しました。(無論、実力不足で完全には真似できません。)

 

こうして、概ね2019年1月末頃には3つ目のアバターが形になりました。

 

 その後は、3つ目のアバターの衣装改変を作ったり

 

 

 

 

 

新しいアバターをBoneやウェイトも含め1から全て作り、アバター販売を始めたりしました。

 


また最近は二次創作のモデルを作って、MMDを少し触ったりしていました。
この辺りも色々と語る事は有るのですが、書くと冗長になり、少し主題から外れるので割愛します。

 


まとめると、継続するモチベーションを生むには、前項までで述べた事に加えて、
「好きをエネルギーとして使う」・「他の創作者と交流や情報交換をする」という事が大切でした。

 

 

 

結論

 

何もしてこなかった私がモデリングを30歳から始め、

               0からスタートして続けられた理由。

 

それは、「大いなる勘違い」により

「0地点に居る自分」を(無意識にでも)認めて

          歩き出す事が出来たからです。

 

続ける為には

  • 「小さな進捗でも人に見て貰って反応を喜ぶ」
  • 「完璧を目指すよりも不完全でいいのでまず完成させる」
  • 「好きをエネルギーとして使う」
  • 「他の創作者と交流や情報交換をする」

等といった事も大切でしたが、

それらを行う為にもまずは、「0地点に居る自分」を認め少しの成長を楽しむ事が出来るようなったり、他人と今の自分比べた時に自分が劣っている事を許容出来るようになる必要が(私には)ありました。

 

 


自分の実力に真摯に向き合い、好きをエネルギーとして努力する。

 

 言葉にすると簡単ですが、実際はとても大変な事でした。

ですが、人間と言うのは不思議なもので、やるとやれると言うか、やっている間は意外と意識せず出来ている事が有ります。

 

逆に、出来ないときはいくら頑張ろうとしても出来ない時が有ります、有りました。

そんな時は出来ない自分を否定せず、「出来ない自分を認める」ように意識して、気分転換に遊んだり別の事をして悩まないようにしました。


そしてまたやれる時にやる。個人が趣味で創作をするならそんな感じでいいんじゃないかと私は考えます。

 

 

 

私は馬鹿で単純なので、「大いなる勘違い」をして

「憧れの人が0から始めてるんだから、自分が0から始めても良いじゃないか」

と開き直り「0地点に居る自分」を肯定する事が出来ました。

 

しかし、この文章を読んで頂いている方々の中で

モデリングを始めたけどすぐ止めてしまった」

モデリングをやってみたいけど、中々始められない」

など悩んでいる人が居たとしても、「大いなる勘違い」をする事は無いと思います。

 

 


でも、

  今ここに「モデリングを0から始めて続けている33歳のおっさん」

                   は勘違いではなく確かに存在します。

 


なので、

誰だって0からモデリングを始めてもきっと大丈夫で、

誰だって勘違いなんて要らず「0地点に居る自分」を肯定する事が出来ます。

 

 

色々な人が0を1にする事が出来るように、手を差し伸べ続けている人が居ます。


自分もその人に助けられた一人として、自分の体験と文章が、誰かが0を1にして1を2する力を生む為の手助けになれば良いなと思います。