33歳男性お絵描きを始める。【年間経過記録(2021)】

 

 

はじめに

今回はタイトルの通り経過記録をつらつらと書く事がメインとなります。
前回のようにある程度まとまった内容や主題があるわけでは無いのでご注意ください。

前回の記事を書いた後に自分がやりたいことを振り返り、やっぱり絵が描けるようになりたいと思い、2021年は創作に割く時間を主に絵に使いました。
そして、この1年出来た事や出来なかった事、やってみて感じた事等を文章にまとめて1年の節目としようと思い記事にしました。
あくまでも当時感じた事を書き留めて、文字に残す事が主目的なので、文章としてまとまりが無かったり、後年考え方が変わる可能性もありますのでご了承下さい。

 

今回お絵描きを始めた理由


私は今まで過去何回も絵が上手くなりたいと思い、何か描くも継続する事に失敗しています。


描いてみる→下手だなぁ→終わり


で、続ける事が出来ていませんでした。

そんな私が今回改めて絵を描き始めたきっかけは、3Dモデリングに取り組んだ事を記事にまとめた事で、創作に対して向き合う機会となり、やはり自分は絵を描けるようになりたいと思ったからです。

また、歳を重ねるごとに加齢による体力や気力の低下を感じる事もあり、何歳でも始めるのに遅いは無いと思いますが、健康で元気なうちにやりたい事はやっておこうと考えたからでもあります。

 

2021年の目標

年始に決めた2021年の目標は絵が上手くなる、画力を上げる事でした。
正直、漠然とし過ぎています。これは良かったのか悪かったのかわからないです。

恐らく、目標を決めた時は絵に対する心理的ハードルが高く、出来る限り取り組むハードルを下げたかったのだと思います。

 

2021年の記録とメモ

2021年に行ったことを、1月から12月まで振り返って記載します。
サボったり仕事が忙しく何も出来なかった月も有ります。

 

1月~2月

1月16日
さてどうやって絵の練習や勉強をしようかと考えた時、少し前に【練習内容公開】イラストを100日練習しました という記事をTwitterで見かけて読んでいたので、練習を真似してみようと思い。『ソッカの美術解剖学ノート』を買いました。

その本をノート取りながら読み進め事にしましたが、ここで1月17日から2月末までかかりました。

ノートを取りながら本を1周するのに45日程。

先の記事の人が10日で終わらせた事に45日もかかり、この人のやり方を真似するのは自分には無理だと思い、やり方を変えようと思いました。

『ソッカの美術解剖学ノート』で勉強した事は、今イラストに生きているかと言われるとわからないですが、3Dモデリングに関しては、感覚や他の3Dモデルを参考に作っていた人体が、どのように出来ているか構造的に理解するのに役立ちました。


3月~5月

ウマ娘(アプリ)にドハマりし、全ての余暇の時間を使ってしまいました。

6月~7月上旬

6月に入り半年も過ぎた所で流石に何か絵の練習や勉強をしないと思い、半年間絵の事を特にできなかった理由を考えました。

 

そこで出た個人的な答えは

絵を描く技術を磨くよりも先に、絵を描く体力を付ける必要がある

と言う事でした。

 

インターネットの記事や各種お絵描き本等を読んでも、絵を描く事そのものに取り掛かれないのは、お絵描きに向かい合う根本的な体力が無いからだと考えました。

そこで、「クリスタを開いて何か描く事」に慣れる為に、好きなイラストレーターの絵の模写練習をしようと思いました。

模写練習にした理由は

1:お手本があるので正解と失敗がわかりやすい

2:好きなイラストレーターさんの絵を模写するので、練習結果として出力されるものが良くなりモチベーションに繋がる

主にこの2点です。

 

何かやり方の参考になる本を買おうと思い色々と調べていると、よー清水さんの『絵がふつうに上手くなる本』の第1部第1章が【グリッド模写で絵を描く楽しさを知ろう】となっており、自分がやりたい練習に合っていると思い、購入し実践しました。

※『絵がふつうに上手くなる本』に関して、個人的にはとても良い本で有りましたが、本の内容に触れるのは本題から外れるのでここでは割愛させて頂きます。

 

6/8から模写練習を1日1枚を目標に1ヵ月、仕事で手を怪我したり、多忙で時間が取れない日もありましたが、30日で22枚の模写をしました。模写練習では、好きなイラストレーターさんの絵を模写したのでここに掲載する事は出来ません。

 

模写練習をする前とした後で同じように絵を描いてみたので載せます。

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左は6/8に20分程で描きました。右は7/7に1時間程で描きました。
絵の上手さは変わってないと思いますが、1枚の絵に時間をかける力、絵に向き合う体力が付いた気がしました。

 

お絵描きの練習に対する仮定

実際に模写練習を続けてみて、自分なりに自分のお絵描きの練習に関する仮定というか推定が一つ出来たので、ここに記しておきます。

 ※あくまで個人的な体験と考えをまとめたものであり、他の意見を否定したり、私の考えを強要するものではありません。私個人の見解としてお読み下さい。

 

まず、1ヵ月間模写練習をやった目的は筋トレというか体力作りでした。
例えるなら「早く走れるようになるために、まずは自分の足で立って、歩けるようになるために基礎体力を付けましょう。」という感じです。

とりあえず絵を描くという行為に慣れる事が出来ないと、そもそも色々な参考書やお絵かき教本に書かれている上手くなる練習そのものが出来ません。

 

前回の記事で「0地点に居る自分」を認めると言った事を書きましたが、お絵描きに関してはまだまだ自分自身を過大評価していたようです。

私は自分の画力の無さを揶揄する時に「小学生ぐらいかな」なんて思っていましたが、間違いでした。

絵を描く事を走る事に例えるなら私は「つかまり立ちが出来ない赤ちゃん」でした。

 

かまり立ちが出来ない赤ちゃんに早く走る為の練習をさせる事は出来ません。

まずはつかまり立ちが出来るようになって、次に自分で立てるようになって、歩けるようになって、転んでも立ち上がって、だんだん走れるようになって。

そしてやっと、早く走ったり綺麗なフォームで走る練習が出来るようになります。

なので、「クリップスタジオを開いて、ペンタブを動かして絵を描く(動作をする)」事に慣れる為に、つかまり立ちが出来るようになる為に、まずは模写練習をする事にしました。

 

先の文で絵を描く体力を付けると言いましたが、より細かく表現すると、

「絵を描くことに対して消費する体力(以後HP)と精神力(以後MP)を減らそう。」

になると考えます。

 

ゲームではレベルを上げていくと自分のHP/MPが上がりますが、絵に関してはレベルが上がっても自分のHP/MPは変化せず、絵のレベルが上がるとは絵を描くという行為による消費HP/MPが下がる事だと私は考えました。


絵は複数の作業から成り立っていますが、練習を重ねて1つの作業に対して消費するHP/MP量が下がると、同じ作業により時間をかけたり、線・色・構成・デザイン等々別の作業に注力出来るので、結果として一つの絵に対して実行出来る作業量が増え、絵のクオリティが上がり、絵が上手くなるのだと思いました。

 

ただし、練習で絵を描く事に対して消費するHP/MPを下げると言っても、各作業において、それぞれ必要な練習が違い、一律した方法は無く。加えて、各作業工程において、現在の自身の消費量が把握できていないと適切な方法にならないのが、絵の練習の難しいところだと思います。

 

余談になりますが、お絵描き教材を探したときに、色々な本を探し、本に対する評価も色々と目にしてきました。同じ教材でも、人によって評価が違うのは、絵を描こうとする人によって消費HP/MPが全く異なり、また100→50にする為の練習と10→8にする為の練習は違うと思うので、自分の段階に合ったものでないと効果が薄かったりするからではないかと推測しました。

 

 

 

7月中旬~8月

本業の仕事が忙しく何も出来ず。

 

9月


時間が取れるようになったので何か描こうと思いました。

そして、また模写練習をするのではなく、今度は1枚イラストを仕上げてインターネットに上げようと思いました。
基礎練習をするだけではなく、最後の工程まで含めて1回やってみる事の大事さは3Dモデリングを学ぶ時に体験していたので、まずは下手でも今の自分で出来るところまでをしっかりやろうと考えました。

 

描いた絵を人に見て貰って嬉しいという気持ちを糧に次の絵を描くモチベーションにしようと思い、描いたら出来るだけ人に見て貰えるように考えました。

そしてその時丁度、Twitterでjackochallengeというタグが流行っていたので便乗する事にしました。
私のオリキャラにそのポーズをさせた絵を描こうと思い、自作の3Dモデルを使い構図の参考にしようと考えましたが、通常では取らないポーズの為、自作の3Dモデルだとウェイトで破綻が有りました。(悲しい)

ウェイトを直しても良かったのですが、キャラクターの3Dモデルを使って描いていくと、「それ絵じゃなくて3Dモデルでやれば良くない?」という思いが出てきそうだったので、3Dデッサン人形を使って描く事にしました。

検索した結果、いくつかの3Dデッサン人形ソフトを見つけましたがその中で、easyposeというスマホアプリを使う事にしました。選んだ理由としてはスマホで出来る事が大きかったです。(ソフトに関しては現状特に不満は有りませんが、割と適当に選んでしまったので、より良いのが有れば教えて欲しいです。)

 

9月11日 ラフ

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14日 線画顔

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18日 線画終わり

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22日 体塗り

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24日 投稿

 

10月

9月はイラストを投稿し、色々な人に見て貰う事が出来ましたが、画力を上げる為には継続していく事が大事だと考えました。そこで自分自身のモチベーションを上げるのと、色々な人に見て貰う事をエネルギーにする為にエッチな絵を描こうと思いました。

気兼ねなくエッチな絵を描く為に、私の好き(褐色・巨乳・筋肉・ショートカット等)を詰め込んだオリジナルキャラを考え、キャライラストを描く事にしました。

9月30日 ラフを描く

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10月4日 線画途中

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10日   塗途中

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12日   投稿

 

エッチな絵の投稿に関しては、今迄の活動と分ける為に別のTwitterアカウントを作成して、肌色が多めのイラストはそちらで投稿する事にしました。

 

 

2つ絵を描いた結果、色々と技術的にわからない事も多く、絵の勉強をしようかという気になりましたが、

「絵の事わからん!(ポジティブ)」

→「絵の参考書楽しい!(ポジティブ)」

→色々読んだ結果「わからんこと多い!(ポジティブ)」

→「わからんこと多い……(ネガティブ)」

→「ゲーム楽しい!(逃避)」

→「俺はもうダメだ…(鬱)」

→「…睡眠と日光不足では?」

→「…とりあえず描くか!」

となったのでとりあえず描く事にしました。

そして、モチベーションを高める為、ちょっとエッチな絵を描く事にしました。

 

23日 ラフ

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30日 ペン入れ

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ここで、31日がハロウィンと言う事に気付き、今描いてる絵に描き足してハロウィン仕様を作って完成させることにしました。締め切りが出来る事で筆が早くなる体験をしました。

31日 投稿

 

 

11月

モチベーションを維持してイラストを描き続ける為に、エッチな絵を描こうと思いましたが、エッチな表情が分からなくて悩み過ぎて描けなくなりました。

 


12月

 上旬 表情に苦戦する。
 中旬 風邪をひいて体調を崩す。
 下旬 年末年始で仕事が忙しく何も出来ない。

 

1月

悩みすぎても仕方がないと考え、エッチな絵は一旦置いておいて、年賀絵を描く事にしました。ただ、年末年始は仕事で忙しく7日ぐらいからやっと手が空きました。

7日 ラフ

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15日 投稿

 

21日 

絵を描き始めて1年たったのでまとめの記事でも書こうかと思いましたが、折角書いたのに見て貰えないのは悲しいのでTwitterでアンケートを取りました。

その結果、見たいという意見が多かったので書く事にしました。

 

 

結論と2021年のまとめ

絵の勉強の仕方は人それぞれ違うので、単純に人のやり方を真似するのは効率が良くない事も多いです。まずは自分が何が出来て何が出来ていないのかを把握し、一つ一つ問題を解決していくのが良いと考えました。

 

私の場合はまず絵を描くという行為に対する消費HP/MPが多すぎて、つかまり立ちが出来ない赤ちゃん状態でした。グリッド模写による模写練習をする事で、「クリスタを開いてペンタブを動かす」という行為に対する筋トレを行いました。

なんとかつかまり立ちが出来るようになったので、次は歩けるようになろう、しかし、歩くためには歩くモチベーションが必要だと考えました。モチベーションを出す為に、自分に足りないのは絵を描き始めた小学生が描いた絵を友達に見せて褒めてもらう行為、つまり人に見せて評価を貰いたい。そして、この絵がこれで完成形であると示す為、最低限カラーイラストである必要があると考えました。

ですが、いままで絵を描いていなく発信力0ですので、少しでも他人に見て貰う為に流行りのタグに乗っかりました。作業量を減らす為、ポーズはアプリに頼りました。塗りはネットの情報を参考にしたり、真似したい絵師の絵を見て真似しました。わからないところが有ってもとりあえず次に進むようにしました。

イラストが完成して見て貰う事が出来ました。次はより多く見て貰う為、また自分自身のモチベーションの為、エッチな絵を描こうと思い、エッチな絵を描くためのオリキャラを作りました。

エッチな絵を描こうと作業していましたが、完成前に丁度ハロウィンがあったので、多少描き足してハロウィン絵にしました。そこで、季節の行事絵を描く事は人に見て貰う為の手段として優秀であると知りました。

改めてエッチな絵を描く為に作業を進めましたが、表情がわからず、今後の課題となりました。そうこうしているうちに年が明けたので年賀絵を描こうと思い描きました。

1年間創作に当てる時間を主に絵に使う事で私の中でカラーイラストを描く事のハードルが下がった感覚が有ります。結果として、2021年の目標であった画力の向上は一応果たせたと思えます。


これから

問題点として見えてきた点を勉強しつつ、自分自身のモチベーションの為に好きなものを描いて、描く行為を継続したいです。描き続けながら絵の勉強をする事で、課題となっている部分の消費HP/MPを下げて、画力のレベルアップを図ります。

締め切りという観点と人に見て貰えるという点で、季節の行事絵は優秀なので、今年は季節絵を出来るだけ描ければなと思います。

人に見て貰えるという点では二次創作は優秀です。気分が乗ったら二次創作もするかもしれません。ただ、これは個人的な感情ですが、一次創作なら何しても良いという安心感が有ってそれが大きいので、もう少し絵に慣れたら二次創作もやっていきたいなと思っています。